京都大学防災研究所 耐風構造研究分野

現在進行中のプロジェクト

 

非工学的システムのための工学

制度名:SPIRITS
助成:京都大学
期間:平成26年1月~平成27年3月
研究代表者:西嶋一欽
概要:現在の世界を見渡したときに大多数を占めている、工学的な知見によらず建設された構造物・社会インフラなど(以下、非工学的システムと呼ぶ)に着目し、方法論としてはすでに確立されている工学的アプローチに基づいて、これらの非工学的システムを工学的なシステムとして取り扱える(以下、工学化と呼ぶ)知識体系を構築する。この知識体系を用いて、地域ごとの社会・文化的特徴を可能な限り残しつつ、かつ経済発展とのバランスを取りながら、自然災害リスクを効率的に低減する手法を確立する。

台風Yolandaの強風被害原因の究明に基づく効果的な被害低減策の策定と復旧への反映

制度名:J-RAPID
助成:JST
期間:平成26年4月~平成27年3月
研究代表者:西嶋一欽
概要:本研究は、台風Yolandaによって甚大な被害を受けた一般住宅・学校建築が損傷に至った物理的な過程を明らかにすることで、将来の台風による被害を効果的に低減するための、改良耐風設計手法の提案を目指す。具体的には、日本・フィリピンの研究者が共同で現地建物調査を行ったうえで、日本側は耐風性能評価に関わる風洞実験、材料強度試験、飛散物衝撃試験および解析を担当し、フィリピン側は耐風設計手法への反映・実装方法の検討を担当する。③ 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、現地の文化・気候による建築的特徴および社会的な制約を考慮した、強風被害低減のための改良耐風設計法の確立が期待できる。
リンクJST J-RAPIDのプレスリリース

気候変動リスク情報創生プログラム 領域テーマD 課題対応型の精密な影響評価

助成:文部科学省
期間:平成25年~29年
研究参画者:西嶋一欽、丸山敬
概要:本研究では、気候変動予測情報を用いて、自然災害、水資源、生態系・生物多様性の様々な視点の影響評価を定量的に実施し、それらを利用して社会経済的リスクの変化推定を実施するとともに、適応策に関する基本的な知見を創出する。加えて、自然災害に関しては様々な適応策を提案するとともに、総合的な減災施策の評価方法を検討し、その経済的評価の方法論の創出を目指す。
リンク:プロジェクトサイト

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